「病気を無くす」ホームページ 表題3-2

ラジオ体操・散歩とエアコン停止が、

                                    新型コロナウイルス肺炎を無くす

2020年頃から始まった新型コロナウイルス肺炎が社会生活に大きな影響を与えていますので、「新型コロナウイルス肺炎を無くす」ページを本日(2020年3月26日)立ち上げました。

目次の各行をクリックすると該当する本文に進みます。 

目次

32-1 日本はエンターテイメントから始まった

32-2 新型コロナウイルス肺炎を無くす方法

32-3運動の効用

32-4世界の状況

32-5 クラスター (集団発生)

32-6 高齢者の重症化

32-7 ワクチンの有効性

32-8 改訂経歴

 

<この行をクリックすると、表紙(Index)に戻ります。>

本文

32-1 日本はエンターテイメントから始まった

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって八百万の神々が誕生しました。その中の最高位が天照大神(アマテラスオオミカミ)で、太陽の神と言われています。

ある時、天照大神が、弟の乱暴に怒って岩屋へ入ってしまいました。世の中は真っ暗になり、植物が育たなくなったり、病気が蔓延したりと大変な事が次々と起こりました。困った神たちが、岩屋の前で踊ったり歌ったり楽しそうにしていると、天照大神は何事がおきたのかと、そっと岩屋の戸をあけました。岩戸のかげで待っていた天手力雄命(タヂカラオウノミコト)が岩戸を一気にあけて、天照大神を岩屋から出しました。その後、明るくて楽しい日本が今まで続いたのです。 

岩屋前のエンターテインメントが、明るい日本を作ったのです。ところが、神代より続いたエンターテイメントや宴会というコミュニケーション手段が、新型コロナウイルスを知ったが為に、2020年から実質的には禁止されています。どんなに健康に過ごしていても、世界中すべての人がワクチン注射を受けなくては、2019年までの普通の生活が取り戻せません。コロナウイルスなんか知らなければよかったと思います。このままでは天照大神が再び岩屋に隠れかねません。

2020年の新型コロナウイルス流行初期の頃、専門家が人と人の接触を80%削減しないと感染の広がりは収まらないと言い、ステイホームを心がけ頑張ろうと多くの人が思ったのではないでしょうか。マスク着用や手洗い、三密を避けたソーシャルディスタンスを保持する事で徐々に感染者が減少しました。しかし、2020年暮れから翌年にかけて第3波と言われる感染者の急増が見られ、2021年の3月現在感染者は減少して一定の効果は得られていますが、完全とは言い切れません。

第3波の急増時期と増加ペースから考えて、人の接触機会の増減の影響よりも、寒くなったことによる季節性のかぜなどの影響が強いのではないかと思われます。コロナ第3波は2019年までならインフルエンザにかかる人がコロナ陽性と診断されたのでは無いでしょうか。2021年4月関西・関東地区に「まん延防止等重点措置」が適用され第4波が始まりました。第4波は今までなら花粉症にかかる人がコロナ陽性と診断されたのではないでしょうか。2021年5月末には都市部で徐々に感染者減少傾向が見られます。その後、2021年8月には第5波と言われ、過去最高の感染者数になっています。第5波は暑い夏にステイホームを過ごす為、エアコンを最大限使用した結果と見られます。

この様に人の流れの増減よりも気候の変わり目に新型コロナウイルス肺炎患者が増減するのですから温度変化がその原因と考えるのが普通です。「表題3 運動とエアコン停止が、かぜなどを無くす」で見た通りインフルエンザも花粉症も平熱メカニズムの混乱で発症しますので、コロナ肺炎も同じ様に平熱メカニズムの混乱で発症するのではないかと考えられます。

 

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

32-2新型コロナウイルス肺炎を無くす方法

人体の平熱メカニズムは「表題3 運動とエアコン停止が、かぜなどを無くす」で見た下表の通りで、自動車などがオーバーヒートを避ける方法と同じです。

mechanism of body temperature           

平熱メカニズムは、心臓や肺が動いていても、血液がしっかり循環しないとオーバーヒートして熱が出ます。血液循環は運動が促進します。だから運動すると、新型コロナウイルス肺炎にもかぜにもかからないのです。運動は散歩やラジオ体操などがお勧めです。

さらに、温度を一定にするサーモスタット機能の異常でも熱が出ます。人体のサーモスタット機能は、扁桃腺で温度を感知して、血管を太くするブラジキニン(BK)と血管を細くするアンジオテンシンⅡ(ATⅡ)で血流量を調節しています。BKとATⅡは、それぞれ作る酵素があり、どちらの酵素も亜鉛が無いと働きません。亜鉛を含む食べ物は、動物性食材です。だから、肉、魚貝類などを十分摂れば、新型コロナウイルス肺炎もかぜも防止できます。亜鉛不足の典型的な症状は味覚異常です。また、急な温度変化を避ける為に、エアコン停止も大事です。

以上のコロナ対策は「表題3 運動励行とエアコン停止が、かぜなどを無くす」の「第3-1章かぜなどを無くす方法」に示した下表と同じです。

cold elimination

 

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

32-3運動の効用

「うつぶせで重症化回避」との記事が2021年2月2日の朝日新聞夕刊に載っていました。要旨は以下着色部の通りです。記事にある酸素飽和度とは血液中(動脈)の酸素と結合しているヘモグロビンの割合で、正常値は96%以上で、95%未満は呼吸不全です。

東京都立駒込病院のコロナ専用病棟で、看護師の「うつぶせになってみませんか?」との提案に、酸素飽和度が90%以下に低下した患者が応じると3分ほどの間に値がみるみる上がった事をきっかけに、コロナ患者23名に一日計7時間うつぶせになってもらったところ全員の酸素飽和度が改善して、「うつ伏せ」の効果を確認した。厚生労働省の新型コロナ 患者対応の「診療の手引き」でも肺炎が重症化した場合にうつぶせが「効果あり」とされている。

上の事例ではうつぶせ寝が運動になり血流が改善したものと思われます。うつぶせ寝の効果は、各地で確認されており肺炎患部をローテーションする事や心臓重量の肺への負担軽減などを理由に挙げられていますが、さらに、体位を変える事に血流促進効果があるものと思います。

新型コロナウイルスとは若干離れますが、運動が体温に与える影響を確認するため、テレビゲームを1〜⒈5時間した後ラジオ体操第一をして、ゲームの前後とラジオ体操の後、体温を測定しました。テレビゲームしている間はコントローラーを親指で操作する以外ほとんど動かない状態です。結果は、下表の通りです。

                                                                                 (単位:℃)

gameplayertemp

11月30日ゲームプレイヤBはゲーム2時間程前ジョギングをしていましたので、ゲーム前の体温が高めですが、それ以外のデータは、ゲーム中は体を動かす事がないので体温が上がり、ラジオ体操で体温が下がることを示しています。運動が血流を促進し、体温を体全体で調整して体温を下げる事がわかりました。運動する事は、肺炎にも良い影響がある事の証明事例になると思います。

平熱メカニズムの混乱を改善する対策として、マスク等の対応と同時に、前に示した通り運動の励行、エアコン停止、栄養の摂取が重要です。熱があって自宅療養している人も、ラジオ体操などをして血液循環を促進すれば症状の改善に役立ちます。ただし、メタボな人は、血栓が心臓に至らない様に上半身を起こして手足を動かし、立ち上がれる人は起きて運動がお勧めです。

 

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

 

32-4世界の状況 

次の通り、日本と主要欧米各国のコロナウイルス感染者数とその死亡者数を十万人当たり死亡者が少ない順に一覧表にしました。

 corona world

各数値はコロナが世界にパンデミックを起こしている最中の2021年1月1日にネット「NHK特設サイト新型コロナウイルス 」で調べた。

 

表を見ると、日本の新型コロナウイルスによる感染者数と死亡者数は最小です。日本の場合、都会に新型コロナウイルス陽性者が多く見られますが、人口密度が高く、マンションや集合住宅が多い事が関係しているのではないかと思います。

コロナ対策の自粛生活は、エアコンが効いた部屋で長い時間過ごす事を強います。マンションや集合住宅は密閉性が高く、機能性も優れているのでほとんど動かずに生活できます。一方、戸建て住宅は、密閉性の点でマンション等に劣りますが、結果的に自然に換気できています。廊下や階段など移動のためのスペースもマンション等より多いので、体を動かす機会も多くなり、自然に新型コロナウイルス対策ができます。

日本の場合、マスク、手洗いなどの取り組みは社会の要請ですからもちろん必要です。そして、運動は真のコロナ対策として必須です。2020年4月7日の最初の緊急事態宣言の記者会見で当時の安倍総理が「今までどおり、外に出て散歩をしたり、ジョギングをすることは何ら問題ありません。」と言いましたが、ロックダウンもせずに散歩やジョギングができたことが良い結果を産んでいます。表の中で、フランスからイタリアまでの欧米各国はいずれも厳しいロックダウンをした結果、感染者数と死亡者数が多くなっています。

2番目に死亡者数の少ない国はフィンランドです。生活にサウナを取り入れ、温度変化に対応できる体づくりをしている効果と考えられますが、北欧3国の比較に2021年3月21日現在の感染者死亡者数の表を作ってみました。

 corona north Europe

その結果、同じ北欧の国でもノルウェーはフィンランドと同程度で少ない感染者数及び死亡者数でしたが、スウェーデンは他の欧州並みの数値を示しています。この差の原因を確認する為、北欧3国のコロナ規制の相違点を以下の通り確認しました。

(1)ノルウェーの規制状況

スポーツについて、大人に対しては、屋内での団体活動を行わないことを推奨する。屋外においては、距離を保つことが可能な場合、団体によるトレーニングを行うことができる。トップアスリートは、屋内外を問わず、通常通りトレーニングを行うことができる。

(上の着色部はノルウェー日本国大使館のネットから抜粋。アンダーラインは私が追加、以下同じ)

(2)フィンランドの規制状況

<首都圏及びウーシマー郡における規制>スポーツ等について、屋内におけるクラブ活動を中止。20歳以上の者のグループによる屋外クラブ活動の中止。

(上の着色部はフィンランド日本国大使館のネットから抜粋)

(3)スウェーデンの規制状況

国民の生活には各種の制限ができたため、スウェーデンでは、「部分的ロックダウンが現在(2020.3)まで継続している。」と言って良い。ロックダウンをしない政策を取ったことで、スウェーデンは「集団免疫獲得を目指している。」と非難されることが多かったが、スウェーデンが集団免疫獲得を目指したことはない。

(上の着色部は日本医師会 COVID-19有識者会議のネット上のカロリンスカ大学病院 泌尿器外科 シニアコンサルタント宮川 絢子さんの報告より抜粋)

ノルウェーとフィンランドは個人的スポーツが自由にできましたが、スウェーデンは強制的ではありませんが、自主的ロックダウンをした事により、強い規制と同じ事になっています。この様に北欧3国でも、規制に若干の相違があります。スポーツが血流を促進して、コロナ対策に成果が出ているのではないでしょうか。

その他の欧州の国の中ではドイツが比較的感染者が少なくなっています。ドイツの状況は以下の通りです。

ドイツでは(2020年)4月16日から自宅待機措置が敷かれていた。ドイツの自宅待機措置がフランスと違うのは、生活必需品の買物や散歩は自由にできたことである(フランスでは、外出するために外出理由書を持参しなければならないとされた)。自宅待機措置は5週間続き、その後、徐々に緩和措置がとられている。現在、店舗(規模を問わず)、スポーツジム等の営業も可能になっている。

上の着色部はネットの「週刊 経団連タイムス 2020年5月 短期集中連載 ドイツのコロナウィルス対応とEU(ドイツからの報告) -21世紀政策研究所 解説シリーズ/緊急レポート 一橋大学大学院法学研究科教授 中西優美子」の記事の引用です。

以上の例に見られる通り新型コロナウイルス肺炎防止には、運動をして体力をつけ血行を促進する事が効果的と考えられます。自粛の中でも散歩などの運動を欠かさないで新型コロナウイルス対策する事をお勧めします。そして、食事は、魚・肉・野菜など好き嫌いせず美味しくいただくのがベストです。

 

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

  

32-5 クラスター(集団発生)

クラスターが新型コロナウイルスを広げていますので、以下その状況確認と対策提言をします。

(1)家庭内クラスター

国内で新型コロナウイルス肺炎が始まった当初、屋形船での感染には、家庭に帰ってから家族に感染したケースがあったと言われています。その後も、家庭内クラスターの多発が報告されています。家族が新型コロナウイルス陽性になるとすぐに家族内感染を疑っていますが、疲労・温度環境・運動不足などの家族共通の原因がないか考える事も必要です。

2020年1月24日広東省広州市のレストランで発生したクラスターについて、エアコンの気流により飛沫感染が広がり、クラスターが形成されたのではないかという研究報告が米国のCDC(疾病予防管理センター)が発行するジャーナル「Emerging Infectious Diseases」(EID)に出ています。しかし、この報告には、エアコン本体を検査したが新型コロナウイルスは確認されなかったとも書いてあります。

新型コロナウイルス肺炎も平熱メカニズムの混乱が原因と考えると、このレストランのエアコンの気流の通り道のテーブルだけにクラスターが発生している事から、エアコンの風が直接体にあたり効きすぎて新型コロナウイルス 肺炎を発症した可能性が否定できません。

この事例から推測して、家庭のエアコンでもその気流が直接体に当たると、発熱や咳などの症状が出て、新型コロナウイルスが発生する可能性があります。エアコンを多用して換気もせず快適な室内環境で過ごしていると、わざわざ外に出て運動や散歩する事は億劫になり、運動不足になりがちです。車とエアコン使用は、散歩不足や運動不足を助長し、かぜや新型コロナウイルス肺炎等にはよい影響は無いでしょう。

(2)スポーツジムクラスター

運動して体が熱くなった時通常、人体は汗をかいて体の熱(血液の熱)を下げます。冷房中で運動すると、皮膚に冷風が当たり汗腺が閉じて、汗が十分かけないので血液の熱が下がりません。血液が熱いまま肺に来ると、肺は多くのブラジキニンを作り、血管を広げて多くの血液を早く冷やそうとします。血液の温度が下がった後に、肺に余分なブラジキニンが残ります。ブラジキニンは血管を広げますが、炎症を起こす物質(発炎物質)でもあり、痛みを発する物質(発痛物質)です。血管が広がると体温が上がり、細胞はウイルスを発生させて生存を図ります。以上の理由により、スポーツジム内で感染するのでは無く、同じ様に運動で汗をかき、エアコンの風で汗を押さえ込むと、肺にブラジキニンを余らせて、かぜをひき発熱しウイルスを発生させたと考えられます。

汗は汗腺から血液中の水分が気化し蒸散する瞬間に気化熱を奪い血液の温度を下げ、その血液が全身を巡ることで体温を下げます。皮膚に残った玉の汗は、体温(血液温度)を下げる効果はありません。汗をかいた後、温水シャワーや風呂に入ると心地よく、更衣室にある室温の扇風機の風が気持ち良く感じます。この様に汗をかいた後は、平熱と同じ36℃前後のシャワーや風(そよ風)を肌に当てて気化した汗を取り除く事が、汗腺を広げさらに血液の気化(発汗)を進め涼しさを感じさせます。エアコンの冷風は汗腺が閉じるので避ける事が賢明です。

(3)カラオケのクラスター

歌は運動と同様に脳を含めた上半身の血行を促進し、気分も爽快にします。ぜひ多くの人に歌う機会を持って頂きたいのですが、カラオケでクラスターが発生した事が報告されて残念です。カラオケルームでは周囲に音が漏れない様に密閉性の高い部屋でエアコンを効かせて歌っています。沢山歌う声の大きな人は熱を発しますが、歌を歌わずに聞くだけの人は熱を発する事もなく、エアコンの風を受けていると、平熱のメカニズムが混乱し体調を崩し発熱する人も出て、細胞がウイルスを発生させる事があります。これがカラオケクラスターに繋がると考えられます。

 カラオケクラスターを防止するためには、まず、エアコンを弱くすることですが、歌わない時も、運動不足解消のために楽器を使って歌を応援したり、音楽に合わせてダンスしたりして体を動かし、各自の方法で血行を促進する事がお勧めです。さらに、適当間隔で休憩を取ることも必要です。カラオケ店主体で、数時間おきにドアを開け、室内換気のため空気を入れ替え、体を動かす時間を設けても良いかもしれません。 

(4)アルコールとクラスター

2020年5月に第1回目の緊急事態宣言が解除されてから、夜の町のクラスターらしきものが目立っていました。お酒を飲んで顔が赤くなるのは、アルコールが血管のブラジキニン分泌を促進し、血管を広げる為と言われています。ブラジキニンは体温調節に大事な働きをしていますから、気温変化に関係なく分泌されると、咳が出たり、熱が出たり肺炎症状が出て発熱により細胞がウイルスを発生させるのです。新型コロナウイルス肺炎にかからないためには深酒を慎むべきです。

夜の町のバーやクラブでは、客は一旦座ったら腰を上げる事はほぼ無く、お喋りで口を動かす事以外に運動は皆無に等しいのです。寒い時は暖房を、暑い時は冷房をしっかり効かせ快適に過ごせます。客が飲食するのは、軽いスナックとアルコールです。夜の繁華街を闊歩する人は1軒で収まらず梯子をする人が多く、街路に出て外気に触れては再びエアコンの効いたバーやクラブに入る事を繰り返すのです。寒暖の差、アルコールによるブラジキニン過多、栄養不足、そして深夜まで飲み歩くことによる疲労の蓄積など健康に良い事は一つもありません。スキマ風の通り抜ける安い居酒屋で軽く一杯飲むのとは訳が違うのであり、クラスターは起こるべくして起きています。

夜の町のクラスターが目立った頃、男性ホストの感染が話題になりました。2020年10月に実施した国立感染研究所の調査では、新宿歌舞伎町のホストクラブの従業員68名のうち31名がコロナウイルス に感染していた事が報告されています。感染者比率は46%と高率です。男性は女性に比べて皮下脂肪が少ないので、思った以上に体温が下がっている事があります。次のデータは新型コロナウイルス 男女の感染者数と死亡者数及び男/女比を示したものです。

 corona man woman

東京都福祉保健局(新型コロナウイルス肺炎の2020.6.30 までの報道発表数)を使用した。

前表から新型コロナウイルス肺炎については、感染する確率は女性に比べ男性が1.4倍高く、死亡する確率は男性が1.6倍高いと言えます。女性はホルモンの働きで皮下脂肪が多いので外気温の変化を遮る力が高く、男性は筋肉質で筋肉を動かして熱を溜め外気温の低下に耐える様な構造になっているので運動を励行しなくてはなりません。運動が不足すると、女性より先に男性がかぜをひき、熱を出し新型コロナウイルスを発生させる可能性があると考えられます。長時間エアコンの効いた部屋で仕事をする男性ホストなどは注意が必要です。

対策は以下の通りです。

1 食事は、ステーキやカキフライなど栄養豊富なものを摂る。

2 エアコンは使用を控えるか、外気との温度差をできるだけ少なく設定する。

3 適宜、体を動かす。

4 常日頃、仕事の始まりと終わりに準備体操・整理体操としてラジオ体操をする。

5 仕事以外に毎日1時間程度早足散歩をする。

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

32-6 高齢者の重症化

新型コロナウイルス肺炎は、高齢者が重症化し易いと言われています。

中国の北京協和医科大学の教授が、「高血圧患者が新型コロナウイルスに感染した場合、死亡する確率が最も高い」と米大手メディアに語り、1月に武漢で死亡した170人の患者の半分近くが高血圧を患っていたとい言われています。

東邦大学名誉教授の東丸貴信医師はこの見解に、次の通り補足意見述べています。

むろん、この「新型コロナは高血圧の人が感染すると致命的になりやすい」は、現時点では確定した医学常識ではない。ただ、ACEIやARBといった高血圧症の薬やチアゾリジン系糖尿病薬を飲んでいる人、喫煙を続けている人が新型肺炎にかかりやすく重症化もしやすい可能性は否定できない。そのことは覚えていた方がいい。着色部は2020年3月 23日ネットの「日刊ゲンダイdigital」の記事の引用です。

上の記事にあるACEIは、アンジオテンシン変換酵素阻害薬の略名です。本ホームページ「表題3の3-2-2アンジオテンシンⅡとブラジキニンはサーモスタット」の項で示した通り、アンジオテンシン変換酵素は体温調節に重要な役割を果たしています。その酵素を阻害する薬は、体温調節の混乱を助長し、重症化する恐れがあります。

老化により高齢者は高血圧になる人が多いのですが、高血圧は血液循環が悪化した時に心臓が圧力を高め血液循環を改善しようとする自己治癒力の現れですから、高血圧になった人は血液循環が悪化していると言えます。「表題3の第3-2章 平熱のメカニズム」で示した通り、血流が平熱維持に重要な役目をしていますので、血液循環が悪化している人は肺炎も悪化し易いのです。

高血圧の薬としてアンジオテンシン変換酵素阻害薬を服用している人は、体温調節に必要な酵素が働かなくて、新型コロナウイルス肺炎が重症化することが推測されます。

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

32-7 ワクチンの有効性

コロナは感染症でも無いのになぜワクチンが有効なのか不思議に思って厚生労働大臣への製造販売承認申請に関するデータを調べてみました。

 ファイザー社のワクチン(商品名コミナティ筋注)の医薬品インタビューホーム(製造販売承認申請資料)の有効性の臨床検査データは[表1]の通りです。

vaccineforcoronatable1

[表1]の有効性はコロナ陽性者数の比を100%から差し引いた数値ですが、数値の意味は統計に疎い自分にはイメージできませんので、イメージの湧きやすい次の[表2]を作りました。

vaccine table2 for web

[表2]では、コロナ陰性者数(被験者数―コロナ陽性者数)増加を目的としているワクチン接種の効果を表す指標として、コロナ陰性者数とその比率(コロナ陰性者数÷接種者数)の差を一番右欄に記載しました。

ワクチン接種群とプラセボ接種群の差は0.84%(感染歴のない被験者)及び0.79%(感染歴の有る被験者を含む)であり、ワクチン接種の効果はいずれにしても1%未満であると考えられます。 

さらに[表2]を見ると、ワクチン接種でもプラセボ接種でも99%以上の人は陰性となっており、コロナの感染力は非常に弱い(または感染力が無い)ことが判ります。

この様なデータにもかかわらずワクチン接種で、2021年10月コロナ第5波の感染者が劇的に減少したのは、運動(ワクチン接種により心おきなく外出して活動できる)と季節的な要因(エアコンを使わなくても良い)が大きいと考えられます。

 ファイザー社のワクチン(商品名コミナティ筋注)の医薬品インタビューホーム(承認申請資料)の有効性の数値(表1参照)は感染歴の無い被験者の数値(95.0%)より感染歴の有る被験者を含む数値(94.6%)が小さくなっています。医薬品インタビューホームの感染歴の有る被験者を含む被験者にどれ程の感染経験者が含まれているか情報がないのではっきりは言えませんが、この事から感染歴により免疫ができて感染しなくなる事はないかもしれません。このホームページで述べている通り、コロナウイルス 肺炎はウイルスの感染が原因では無いので当然かもしれません。

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

32ー8 改訂経歴

2020.3.26 新型コロナウイルス肺炎のホームページ立ち上げ

2020.3.27  東京都の気温グラフ、プロ野球選手のニュースとお肉券、お魚券の話を挿入した。

2020.4.1   アンジオテンシン変換酵素阻害薬の販売名を入れた。

2020.4.10  冒頭に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬の話を追記した。「6アルコール」の項目を追加した。

2020.5.27  項目「2を2-1,2-2,2-3」に分けた。そして、「かぜ係数」を示し、グラフを挿入した。

2020.6.25  項目「7 フィンランド式サウナは最高のコロナ対策」を追加した。

2020.7.2    項目「クラスター」を追加した。

2020.8.30  項目 2-2から「かぜ係数」に関する事項を削除した。

2021.1.15  項目「1運動の励行」に世界の感染者数死亡者数とドイツと日本のコメントを加えた

2021.5.3   先頭ページに「感染源の非難を無くす」との文言を追加した。

2021.5.7  項目「1運動の励行」の図を本に合わせて変更した。

2021.5.26  病気を無くす本(改訂版)にあわせて内容表記を改訂した。結論等に変更はない。

2021.9.8   項目32ー2平熱メカニズムの表を改定した。

2021.9.9〜22 全体再推敲した。主旨・結論等に変更なし。

2021.11.20  項目「32ー7 ワクチンの有効性」を追加した。

2022.9.23〜10.28 全体再推敲した。主旨・結論等に変更なし。

 

<この行をクリックするとページの先頭に戻ります。>

<この行をクリックすると目次に戻ります。>

<この行をクリックすると、表紙(Index)に戻ります。>

 以上

inserted by FC2 system