「病気を無くす」ホームページ 表題2

  

 散歩、足指・足首運動および腿上げ運動が、

                       脳梗塞や心筋梗塞を無くす!

                                                                                                         恵夢 直太(えむ なおた)

脳梗塞や心筋梗塞とは、心筋梗塞のほか、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、高血圧・糖尿病・脂質異常症などのメタボリックシンドローム、通風、水虫、エコノミークラス症候群 および、膝痛・腰痛・夜間頻尿・痔・便秘を言う。
ここで示した病気は、血流の悪化が原因ですから、運動で血流を改善すれば症状が無くなります。本ホームページでは、血流を改善するための運動と脳梗塞や心筋梗塞のメカニズムを説明します。
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目次(各行をクリックすれば、該当する本文に進みます。)
1運動が血流を改善する

血流改善のための運動

2−1 散歩

2−2足指・足首運動

2−3腿上げ運動

2-3-1腿上げ運動の効用

2-3-2腿上げ運動の注意事項

2-4 血圧低下のデータ

3 脳梗塞や心筋梗塞のメカニズム
3-1心臓は、水道水の浄水場の様に、血栓を取り除く
3−2利尿ホルモン・心臓ホルモン(ナトリウム利尿ペプチドANP・BNP・CNP)
3−3血栓は流れる
3−4血流量と突然死の比率は一致する
3−5脳梗塞が進行して脳出血になる
3−6胸の痛みは、肺からの血栓注意
3−7  高血圧、糖尿病及び脂質異常症
3−8  痛風の原因は動脈拡張物質ATP
3−9水虫の原因は静脈拡張物質NO
3−10 その他
4 脳梗塞や心筋梗塞のメカニズムから分かる事
4−1血圧薬は脳梗塞や心筋梗塞を無くさない
4−2階段を急いで下りる時は、突然死に注意を!
4−3 突然死は、寝ている時におきやすい
4−4エコノミークラス症候群
4−5サッカー選手に脳梗塞や心筋梗塞が多い
4−6陸上選手も、足の障害や脳梗塞・心筋梗塞が多い
4−7 脳梗塞・心筋梗塞防止方法のまとめ
5  謝辞
6   改定経歴
 
 
本文
1.運動が血流を改善する
脳梗塞や心筋梗塞は全て、血流の悪化が原因であることは、本文「3 脳梗塞や心筋梗塞のメカニズム」を読んでいただくと分かります。そして、血流を改善する運動は、表題に記載した病気以外にも、糖尿病性腎症や網膜症、足の臭い・足の痙攣やこむら返り・不眠症なども無くします。さらに、足もきれいになり、ダイエットにもなります。
日常生活の小さな傷で出血した時、血液はすぐに固まって止血する事から分かる通り、血液は流れが止まるとすぐに固まる性質があります。血管の中でも同じ事で、血流が止まるとすぐに固まり、血栓を作ります。だから、血流を止めてはいけないのです。血流は老化や運動不足でも悪化します。血流の悪化を改善する方法は、運動以外にありません。
人体には、心臓の拍動により血液が流れる動脈と、末梢から心臓に血液が戻る静脈があります。静脈では、周囲の筋肉の動きにより、弁の付いた静脈を押す事がポンプとなり血液が流れます。人体は筋肉を動かさないと、静脈血が流れません。
下の画像は静脈のポンプ機能を説明する図です。青い部分が静脈血で、赤い部分が筋肉です。上が心臓方向、下が手や足先の方向で、赤い矢印が血液の流れを示しています。筋肉の伸縮が静脈をポンプにして、心臓方向に血液を流していることが分かります。
veinpumpexplanation
現代はほとんど全ての人が、車やインターネットなどの普及で、慢性的な運動不足になっています。運動不足は、血流を悪化させて血栓を作ります。
ここで言う運動とは、筋肉を伸縮させることで、筋肉を増やすようなスクワットや腕立て伏せなどの強い運動は不要です。軽い運動を回数を沢山する方が効果的です。散歩で言うならば、坂道や階段を駆け上がり筋肉をつけるよりも、平坦な道を沢山歩いて歩数増やすことが重要です。歩いた歩数だけ筋肉が伸縮し、その伸縮が静脈の血流を促進します。それでは皆さん、運動を励行して、健康的な生活をお送りください。
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2  血流改善のための運動
血流改善には、下表の運動がお勧めです。ただし、腰や関節などの痛みがある時は、無理の無い程度から始め、徐々に回数等を増やしてください。
toeexerciseforbloodflowpromotion
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2−1  散歩
散歩は、多くの筋肉を使いますので、血流改善・血栓防止には一番良い運動です。腕を大きく振って、いつもより少し早めの散歩が望まれます。よく、運動しても体重が減らない、血圧が下がらないなどという人がいますが、それは、全身の筋肉(関節)を伸縮させる回数が不足している事が原因です。足は第二の心臓と言われますが、これは、「静脈のポンプ」機能を指しています。第二の心臓の拍動は、運動の強度よりも、筋肉伸縮回数が重要です。

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2−2足指・足首運動

血流改善には、散歩以外に、足指運動が重要です。足指は心臓から一番遠いところにありますが、5本の指先まで血液を送り、各指の先から上半身に戻すのは簡単ではないのです。足指の筋肉を動かせば血液も動くのですが、残念なことに現代人は靴を履いていますから散歩をしても足指の筋肉は動かないので、靴を脱いで足指運動する事が血流改善に重要です。

水虫は、後の項目「3-9  水虫の原因は静脈拡張物質NO」で分かる通り、足指の血行悪化が原因です。3人に1人は水虫であると言われるほど日本人に水虫が多いことから分かる通り、3人に1人は足指の血行が悪化しています。

高血圧の人は、足の痙攣やこむら返り(65歳以上で50%の人に認められる。「夜間有痛性筋痙攣」)が多くいます。足指運動で足の血流は改善しても、ふくらはぎが動いていないと、血液は止まってしまいます。散歩ではふくらはぎの動きが不足しますので、足を上下に動かす足首の運動も必要です。

以上から、足指・足首運動を励行してください。足指は日常動かすことがないので、通常はスムースに動きませんので、徐々に回数を増やしてください。

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足指・足首運動の注意事項
すでに血栓が足指に出来ていた場合、上半身に流れる事を防ぐため、足指・足首運動は横になったままでなく、半身を起こして行なってください。足指・足首運動が終わった後も、一時間くらいは、横にならないでください。
風呂の中での足指・足首運動も好ましくありません。血行が良くなって、高い温度の血液が肺に戻ると、肺での酸素の取り込み効率が低下します。足指・足首運動により血行が改善されると、お酒を飲んだ時、酔いが早くなることがありますので注意して下さい。
運動の後の整理運動に
足指・足首運動は、毎日行う以外に、激しい運動や体力を消耗して疲れたとき、あるいは同じ姿勢を長時間続けた後に、5〜10分程度(数十〜百回)運動をすることも重要です。特に、足を使って激しい運動をした後は、足が充血している事が多いので、足指・足首運動で足の充血を取り除く事が効果的です。運動した後の整理体操に足指・足首運動を組み入れることもお勧めします。激しい運動で疲れたあとも、すぐ横にならないで、しばらく落ち着くまで、上半身を立てて休憩することが大事です。
水虫治療の場合
頑固な水虫の場合の夏は、入浴時、足先が一番先に湯に浸かり最後に湯から上がるので、上半身が温まる頃には足先がゆだっていると考えられるから、湯船に浸かる事をやめシャワーだけにしてください。日本人に水虫が多いと言われるのは、風呂好きがその一因であります。どうしても湯船に浸かりたい人は、指先に血液が滞留しますので、風呂から上がった後、足指運動をしっかりして、足先の血液を循環させてください。サラリーマンなど、一日中革靴を履いてあまり運動のない職業の人は、昼休みなどに少し靴を脱いで足指運動することをお勧めします。
その他の注意事項
日常の心構えとして、疲労をためないことが第一ですが、もしも疲労がたまった状態になった時は、階段や坂を駆け降りたり、飛行機に搭乗したり、車でのロングドライブも極力避けてください。

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2-3 腿上げ運動
2-3-1 腿上げ運動の効用
歩行は、足を後ろに蹴り出し、体を前に進める行為です。人間は歩く時、腿を引き上げる必要が無いので歩くだけでは腹部の筋肉はほとんど動きません。股関節は、真っ直ぐ立った状態からほぼ前に90度可動域があるのに、ほとんどこの可動域を使わないので、下腹部の血行も滞りがちになり、腰痛などが起こりやすくなります。このため、健康維持には散歩だけでなく、腿上げ運動で腹部の運動不足を補うことが必要です。
我々の年代(古希)になると、腰痛や夜間頻尿(夜中に何度かトイレに起きる)を訴える人が多くなってきます。このような症状は通常、散歩を励行すれば改善するのですが、散歩でもこのような症状が無くならない場合は、腿上げ運動が効果的です。腿上げ運動は、部屋の中でも、庭や公園でも手軽にできますからぜひ試してください。下の写真は自分の庭先の腿上げ運動の様子です。
             thigh up down
 
2-3-2 腿上げ運動のメカニズム
腿上げ運動は、インナーマッスルの腸腰筋(大腰筋および腸骨筋の総称)を使います。腸腰筋は、横隔膜を貫いて腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉です。腸腰筋の周囲には、大腸・小腸・膀胱・前立腺・子宮などのお腹の臓器があります。そして、大腿神経と大腿動静脈もあります。

腿(モモ)上げ運動は、この腸腰筋を伸縮させ、周囲のお腹の臓器の血行を促進し活性を高め、大腿神経の活性も高めます。だから、腿上げ運動は、腰痛・夜間頻尿などの膀胱・前立腺絡みの疾患を改善し、便秘や痔を無くします。

 腸腰筋の周囲にある腎臓も血流が促進され活性化されます。腎臓は尿を作る臓器ですが、同時に細尿管でナトリウムやカリウムなどのミネラルの濃度調節により血圧調節に関与しています。腎臓の上には副腎があり、ステロイドホルモンを合成しています。ステロイドホルモンも血圧の調節に関わっています。このような事から、腸腰筋の運動は、腰痛などのほか、血圧にも良い影響があります。

2-3-3 腿(モモ)上げ運動の注意事項

腿上げ運動を始めてしばらくすると、お尻から足に痛みを感じることがあります。この時あまり強い痛みがあれば、無理をしないでください。しかし、我慢できる軽い痛みであれば、回数を減らして腿上げ運動を続けてください。この痛みは、股関節を支える筋肉(梨状筋)が、坐骨神経を刺激する痛みです。ですから、梨状筋が運動により柔らかくなれば治ります。しばらく我慢をお願いします。

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2-4 血圧低下のデータ

 血流改善のための運動による血圧低下の効果を確認する為、私自身の3年間の5月毎日測定した血圧データ月間平均値を下表に示しました。血圧測定器は「オムロンデジタル自動血圧計 HEM−7011ファジィ」を使用しました。
     
      may blood pressure
以上の通り、足指・足首、腿上げ運動及び散歩が血圧適正化に効果的であることが確認できました。
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3 脳梗塞や心筋梗塞のメカニズム
3-1心臓は、水道水の浄水場の様に、血栓を取り除く

人体は、全身を回った静脈血には血栓があることを想定している様に、血栓の流れを防ぐ機構が沢山あります。例えば、血液より比重の重い血栓は流れにくく、静脈の弁が血栓流動の妨げになり、静脈内に血栓が長時間留まることにより、溶解します。血栓溶解の最も重要なものが、心臓の機能です。以下の水道水の浄水場と心臓の画像を見ていただくと、水道水と血液が浄水場と心臓で各々ゴミと血栓を取り除いていることがよくわかります。

                          purifywaterandblood

上の水道水浄化槽の画像はインターネットYahoo画像検索「水道水ができるまで 南アルプス市WEBサイト」からコピーしました。人体と対比する部分を示すために、赤丸等を筆者が追記しました。
浄水場では水が沈殿槽の上部から入り、隔壁をUターンして静かに上部に流れる間に、山や川から水と一緒に運ばれた異物を沈殿槽の底に沈殿させて取り除きます。沈殿槽が2槽続いた後に網目の濾過器を通して、さらに細かなゴミなどを取り除いて綺麗な水道水を作ります。
heart rid thrombus of blood
心臓も、 血液が右心房の上部から流入し、右心室を経由して、また上部(肺動脈)に流れ出る血流Uターン構造です。この構造は、血栓を沈殿させて取り除くために、浄水場の沈殿槽の様に、文字通り血液浄化の心臓部です。心臓は大静脈よりも広い断面積を持つことから、心臓の血流は、血管中よりも緩やかです。血流が緩やかになれば、血液に比べ比重の大きい血栓は、右心室の下部にたまりやすくなります。その後血流は、右心室から肺動脈に流れますが、そこには肺動脈弁があって、血栓の流出を防止します。 

こうして心室底部に溜まった血栓は、心臓ホルモンBNP(次の項目で説明する)で溶解されるのです。

残念ながら血栓が多量あるいは大きい場合には、心臓ホルモンBNPで溶解しきれずに血栓が肺に流れます。肺は、浄水場のろ過機の役目をしており、肺の毛細血管が血栓をろ過します。胸部に痛みを感じた時は、肺のホルモンCNP(次の項目で説明する)で血栓は溶解されます。肺で短時間に処理できない量・大きさの血栓の場合は、肺(胸部)に痛みを感じます。 肺(胸部)の痛みは、肺血栓の警報(項目「3-6 胸の痛みは、肺からの血栓警報」で説明する。)です。そして、血栓により肺に血液が滞留するため、肺の静脈側に2次的な血栓ができ、肺静脈→心臓(左心室→左心房)と血液に乗って血栓が流れますが、心臓左心房ー左心室の血流Uターン構造により、血栓が左心室の底部に留まり、右心室の場合と同様に心臓ホルモンBNPで溶解されます。
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3-2 利尿ホルモン・心臓ホルモン(ナトリウム利尿ペプチドANP・BNP・CNP)
利尿とは「尿」を良く出させることで、高血圧の治療に利尿薬が良く用いられます。
濃い血液をサラサラにして流動性を上げれば、高い血圧(高血圧)を加えなくても、血流は円滑に流れます。このことから、利尿薬が血圧を下げるのは、血液中の固形物を分解して、血液をサラサラにすることによると考えられます。利尿ホルモン・心臓ホルモンは、よく使われる利尿薬の100倍も利尿効果が高いと言われています。
心臓や脳及び肺では、以下の3種類の利尿ホルモン・心臓ホルモンが分泌されます。ANP・BNPが、心臓ホルモンと呼ばれています。
a.心房で合成される「心房性ナトリウム利尿ペプチド」(ANP)
b.心室で主に合成される「脳性ナトリウム利尿ペプチド」(BNP)
c.血管内皮細胞や動脈硬化巣のマクロファージで産生される「C型ナトリウム利尿ペプチド」(CNP)
 
 
利尿ホルモン・心臓ホルモンの機能は以下のように考えられます。
 全身をめぐってきた血液は、心臓の右心房に戻ってきます。戻った血液に血栓があれば、右心房から分泌されたANPが血栓を溶解してサラサラな血液を右心室に送ります。右心室にきても、血栓が残っていればBNPを分泌して溶解しサラサラな血液を肺に送ります。血液が肺に行っても血栓があれば肺の血管内皮細胞からCNPを分泌して血栓を溶解し、血液を心臓に送ります。心臓に戻った時に血栓があれば再び左心房・左心室でANP・BNPを分泌して血栓を溶解してサラサラな血液を全身に送り出すのが心臓の役目なのです。このように、心臓は血液を全身に送るポンプであると同時に、血栓の溶解槽でもあるのです。
脳梗塞や心筋梗塞を発症した時、血中のBNP濃度が病気の指標として使われ、血中のBNP濃度は18.4 pg/mL(pg:ピコグラム)以下が正常値とされています。心臓に異変がある時には血中のBNP濃度が高くなります。この時は、手足等の末梢からたくさんの血栓が流れて来たため、心臓はBNPを盛んに分泌して血栓を溶解していると考えられます。疲れが溜まった時脳梗塞や心筋梗塞になりやすいのは、心臓ホルモンの分泌能力が衰えているためと考えられます。
 心臓の血栓溶解機構をすべて突破して、血栓が大動脈に流れ込んだ時には、血流の量に比例して各組織に血栓も流れて行きます。心臓の冠動脈に流れ込んだものは、冠動脈の血栓溶解システムが、血栓の溶解を試みます。この試みが成功すれば狭心症として一過性の病変で終了します。脳に流れ込んだものは、脳の血栓溶解システムにより、血栓の溶解を試みます。この試みが成功すれば、病変は一過性の頭痛で終了します。ただし、脳は、血栓溶解システムが強力なため、時に(30%強)自らの血管まで破損することがあります。
これらの血栓溶解に失敗し脳の動脈に血栓が流れ込んだ時には、脳の血管を閉塞し、ある場合には脳出血を誘発し、脳卒中になり、最悪の場合は突然死に至ります。心臓の冠動脈に血栓が流れ込んだ時に、冠動脈を閉塞し、心筋梗塞を起こし、最悪の場合は突然死に至ります。
後の項目「3−4血流量と突然死の比は一致する」でみるとおり、心臓と脳の血流の比(1:3)と心臓と脳にかかわる突然死の人数比(1:3)が同じことから、心臓と脳の血栓溶解手法は異なるものの、その成功率は同程度と考えられます
手足(末梢)の組織は怪我などの出血の可能性が高いので、末梢に血液がサラサラのまま流れていき、出血が止まらなくなってはいけません。正常の血液は、腎臓で抗利尿ホルモンが働き、血液の凝固能力を高めた上で末梢に血液を送り、出血を防でいると考えられます。
 

3-3血栓は流れる
血栓は通常血管の血流中で溶解されますが、大量だったり大型だったりして溶解しきれない時は、血流に乗って流れていきます。血液(血栓)の流れをまとめて図にすると次のようになります。
足の静脈を含む全身の組織 → 大静脈→ 心臓(右心房→右心室)→ 肺動脈→ 肺
肺→ 肺静脈→ 心臓(左心房→左心室)→ 大動脈→ 全身の組織

上図の通り、血流中の血栓は、ほとんどの場合大動脈に至る前に溶解されますが、その溶解能力にも限界があります。脳卒中や心筋梗塞を完全に無くすためには末梢で血栓を作らない事が必要です。末梢で血栓を作らない為には、末梢(手足)の血流を円滑にする運動が必須です。ここで言う運動とは、体内の関節を動かすことをいいます。重い物を持ち上げたり器具を使って筋肉を増加させる運動は必要ありません。今まで見てきた項目「1  運動が血流を改善する」や「2  血流改善のための運動」に示した内容を思い起こしすぐに毎日運動を始めて下さい。

 
3−4 血流量と突然死の比率は一致する
人体の血液は下の「表−1」の通り、5%が心臓へ、15%が脳へ流れています。これを血流の比で表し、心臓への血流を「1とすれば、脳への血流は「3」です。
blood fiow  to heart and brain
最近20年間について、5年毎に、くも膜下出血等の脳血管疾患の死亡率と、急性心筋梗塞の死亡率を表にすると以下の通りとなります。
     (表ー2)

     death rate from 1995 to 2015

急性心筋梗塞の死亡率は急性心筋梗塞の死亡率を「1とすると、脳血管疾患の死者数はほとんど「3」です。死亡率とは人口10万人当たりの死亡者数です。

心臓及び脳への血流量の比と、脳血管疾患及び急性心筋梗塞の死亡者数の比が、一致していることから、脳梗塞・心筋梗塞は、血流に乗ってきた血栓が、心臓冠動脈や脳の動脈に到達し、血管を詰まらせて発生したことがわかります。突然死は、心臓や、脳の血管が加齢により硬化して発症するのでは無いことも明らかです。
 
 健康な心臓や肺は血液循環のために常に動いていますので、何の原因もなく突然血栓が発生することは考えられません。心筋梗塞や脳卒中は心臓や肺以外から流れて来た血栓が原因としか考えられません。
 
足指などの末梢は血液の滞留が起きやすい上に、腎臓で分泌された抗利尿ホルモンにより血液が固まり易くなっています。足指などに発生した血栓が脳や心臓の動脈に至り、突然死を起こします。このことを、上の「心臓冠動脈及び脳への血流の比(表―1)」と、「20年間の死亡率の推移(表―2)」、すなわち「血流量と突然死の比の一致」(1:3)が強く示唆しています。

 
3−5脳梗塞が進行して脳出血になる
この項では、脳血管疾患は、当初脳内出血がなくても病状の進行により30%程度の人が脳内出血に至るという事を説明します。 

(1)国内の脳血管疾患の比率

脳血管疾患による突然死は、脳内出血を伴う場合と、血管が詰まる脳梗塞及びその他に分けられますが、その比率は下表の通り37%が脳内の出血による死亡です。

brain death ratio

(平成19年人口動態統計の概況より)

 (2) アルテプラーゼ投与後の脳血管疾患の比率

アルテプラーゼとは血栓を溶解する薬で心筋梗塞や脳梗塞の特効薬です。

下表の通り脳梗塞発症後アルテプラーゼを投与された103名の患者のうち38%の人が脳内出血を発症しています。

cerebral hemorrhage by tPA

(上のデータはネットの「アルテプラーゼの医薬品インタビューフォーム」より:医薬品インタビューフォームとは、厚生労働大臣が医薬品承認の判断に使用したデータの一部です。

上表の患者は、アルテプラーゼを投与された時点では、脳内出血やくも膜下出血がないことが確認されています。

 (3) ECASS-1試験のプラセボ投与群の比率

ECASS-1試験は、脳梗塞の特効薬であるアルテプラーゼの投与可能時間を、発症後3時間以内から4.5時間以内に延長するために欧州14カ国で実施された試験です。

ECASS-1試験では、正常又は軽度の早期虚血性変化の認められる患者をプラセボ(下記注参照)投与群と実薬投与群に分けて、二重盲検試験しています。前記のアルテプラーゼのインタビューフォームの場合と同様に、発症時に脳内出血のある患者は対象からはずしています。この結果に基づき、2012年8月に発症後4.5時間以内は投与可能という事が厚生労働大臣により承認されました。

注:プラセボとは、外見は本物の薬と全く同じですが、薬として効く成分が入ってない偽物の薬です。薬を飲むだけで安心して病気の症状が改善する人がいますので、通常、臨床試験などでは、一方は本物の薬を、もう一方はプラセボを投与して効能効果を比較します。二重盲検試験とは、どの患者にプラセボを投与しているか医師・患者共に知らない状態(試験管理者のみが知っている)で行う試験を言います。

ECASS-1試験の結果は下表の通り、プラセボ投与群で出血性脳梗塞の発現率は30%でした。

cerebral hemorrhage on ECASS

(4)脳内出血者比率のまとめ

「(1) 国内の脳血管疾患死亡者数の比率、(2) アルテプラーゼ投与後の脳血管疾患の比率、及び 

(3) ECASS-1試験のプラセボ投与群の比率」の脳内出血者数の比率をまとめて下表にしました。


「表」まとめ(脳梗塞における脳内出血の発生比率)

cerebral hemorrhage of all

アルテプラーゼ投与後の脳内出血者数やECASS-1試験プラセボ投与群のデータに見られるとおり、脳梗塞発症時には脳内に出血がない患者でも、その後30%を超える人が脳内出血に至っています。このように、脳血管疾患による突然死は、脳梗塞と脳内出血がありますが、いずれも 初めは脳梗塞が原因で、病状の進行により脳内出血に至る人もいると考えられます。

脳梗塞が進行し脳内出血に至るのは、血栓が脳血管に詰まることで血栓溶解機能が過剰に動き出し、脳の弱い血管を破損する為と考えられます。

血栓溶解は血管内皮細胞から分泌される組織プラスミノーゲン・アクチベータ(t-PA)の機能です。先に見たアルテプラーゼは、遺伝子組換え法により得たt-PAで、脳の血管に詰まった血栓を溶かす薬です。この薬の最も問題となる副作用は出血性脳梗塞です。この事から血管内皮細胞から分泌されるt-PAも過剰に分泌されると脳出血が起きると思われます。

 
 
3-6  胸の痛みは、肺からの血栓注意報
 
香取章子著の「突然死!」(河出書房新社)には、著者の急性心筋梗塞の治療経過が詳細に記述されており、突然死の病態がよく分かります。以下この内容を引用しながら、急性心筋梗塞のメカニズムを探っていきます。
 
著者は、日常運動不足を感じる以外は、健康状態に異常は見られませんでしたが、1998年10月17日未明突然、胸の痛みにより救急搬送され、東京医科歯科大学付属病院に入院しました。そして治療により、日常生活を取り戻すことができました。胸の痛みを発するほぼ一年前、1997年9月2日の健康診断で、血圧は最大(収縮期)95mmHg、最小(拡張期)59mmHgでした。救急搬送直後の問診を以下の通り引用します。(引用着色部、以下同じ)
 
医師「そうすると、おとといの午後一時と、けさの三時と、今回(550分頃)のが三回目の胸痛ということですね。」
著者「はい」
医師「前の二回と比べてみて、痛みはどうですか?」
著者「今回のが、断然、痛いです。もうがまんできないくらい・・・。それが、ずーと、続いてる。」
 
以上の通り、胸の痛みは、かなり長い時間断続的に続いています。そして、救急車での状況を以下に引用します。
 
救急隊員「心疾患が疑われる場合、脈を一分間とってみるんですが、やはりパルス(脈拍)は72回と正常。ただ、パルスオキシメーター(血中の酸素濃度の計測器)の数字を見たら、通常は98パーセントくらいなのに、100パーセント近い。胸痛が激しいために過呼吸になっているのだな、と思いました。」
血圧は最大(収縮期)112、最小(拡張期)80と基準値の範囲内。心電図は、心筋梗塞の兆候を示すS波とT波の上昇といった異常波形も、不整脈も見られなかった。
 
以上の救急隊員の計測時刻は6時13分頃です。痛みがかなり長く続いているのに心電図に異常がありません。この時点では、足等で発生した血栓が、肺に到達して胸痛を発したので、心臓(心電図)に異常は無いと思われます。血圧は一年前の平常時の血圧から最大(収縮期)17mmHg、最小(拡張期)21mmHg上昇しています。これも肺につまった血栓を取り除こうとした自然治癒力の血圧上昇と考えられます。
さらに、病院に到着後の状況を以下の通り引用します。
 
「午前628分東京医科歯科大学付属病院に到着した私は、いうなれば、急性冠症候群を発症している状態にあった。(中略)直後のヴァイタルは、脈拍80、血中の酸素濃度99100パーセント、体温367分、血圧が最大140、最小100。(中略)だが、一分後の午前629分に撮られた心電図では、心臓の部位を表す12種類の誘導のうち、前壁および下壁を示すⅡ、Ⅲ、aVFV2から5までの各誘導の広い範囲にわたってST波の著明な上昇が認められた。(中略)午前653分ヘパリン5000単位を側管注(点滴の管から薬液を静脈に注入すること)。ヘパリンは、血管内に血栓が出来るのを抑える薬だ。私の胸痛が持続しつつも、弱まったり、強まったりしているところから冠動脈は閉じたり開いたりしている状態なのではないか。(中略)午前八時ヴァイタルは、血圧が最大133、最小88、脈拍91、体温37度7分と、落ち着いてきた心電図にも大きな変化は見られない。
 
以上から、肺で2次的に発生した血栓が、6時29分には冠動脈に到達し、梗塞が発症し心電図に異常が見られました。血圧は一年前の平常時の血圧から最大45mmHg、最小41mmHg上昇しています。このことも、自らの治癒力で一層強く血栓を取り除こうとした血圧上昇です。そして、血栓を溶かすヘパリンの投与で少し落ち着いてきたものと考えられます。
 
著者はフリージャーナリストで自宅が仕事場となることが多く、歩いて移動することもなく、ジムに通ってもほとんど運動していないことから、下肢部に血液の滞留があったと思われます。血液滞留が血栓を作り、肺に移動して、肺の血流を止めたため強い胸痛を発しました。この時はまだ心電図に異常が無く、冠動脈まで血栓が来ていないことを示しています。胸痛は心筋梗塞の警報だったのです。警報の時点で、脳梗塞や心筋梗塞のメカニズムを正しく理解して肺血栓を溶解する処置をしていれば、心筋梗塞に到らなかったかも知れません。
 
 
3-7  高血圧、糖尿病及び脂質異常症
 
血圧調節のため体内で分泌される重要な物質の一つがアンジオテンシンⅡです。血流が滞った時、腎臓で血流低下が感知され、酵素の働きによりアンジオテンシンⅡが分泌されます。このアンジオテンシンⅡには以下(1)〜(2)の作用があります(詳細は「NEW薬理学改訂第6版 田中千賀子/加藤隆一編集 南江堂」を参照)
 
アンジオテンシンⅡの作用
(1)アルドステロン(血圧を上げるホルモン)を分泌させる。
(2)血管を収縮させる。心筋細胞を肥大、血管を肥厚・繊維化する。(血圧も上がる。)
(3)体内の糖消費を抑制する。
(4)体内に脂肪を蓄積する。
 
人体の血管の詰まりは、二足歩行をしている人体の構造から、足(足指)に滞留した血液が原因となることが多いと考えられます。本態性高血圧は、アンジオテンシンⅡの作用(1)、(2)により、血圧を上げて血管の詰まりを吹き飛ばしてしまおうという血流正常化の試みです。血流の停滞は、命に関わる事であり、心臓や血管を強化して血圧を上げて血流回復を試みます。
 
糖尿病と脂質異常症は、アンジオテンシンⅡの作用(3)、(4)です。血流停滞で生命に関わる事が起きたために、糖分の消費を抑え、体内に脂肪分(エネルギー)を蓄えるのです。防災の為、非常食を蓄える事と同じことを、体内でもアンジオテンシンⅡが実行しているのです。
 
以上の通り、体内で血流が停滞したとき、血圧があがり(高血圧)、血糖値もあがり(糖尿病)、コレステロールなどの血液中の脂質も上昇(脂質異常症)します。これらの異常は、病気ではなく、生命維持の為の自己治癒力の一環なのです。
人体は、必要に応じて糖分から脂肪を生成し、必要に応じて脂肪から糖分を生成することも出来ます。従って、糖分を取りすぎたから血糖値があがるのではなく、生命維持のため必要があって、血糖値をあげているのです。脂肪を食べ過ぎたから、コレステロールが上がるのではなく、血流が円滑でない為、エネルギー蓄積が必要な状態になったので、脂肪をためているのです。これらの作用は相互に関連して起こりますので、高血圧と高血糖や脂質異常症が同時に起こった場合は、血流が停滞していると判断して間違いありません。
 
このことから、運動で血流を円滑にすれば、体内のアンジオテンシンⅡの分泌が抑えられ、血圧が適正になると同時に、高血糖値も脂質異常症も改善します。逆にいえば、血流を円滑に改善する以外に、高血圧、糖尿病、脂質異常症の同時発症を治す方法はありません。
 
 

 

3-8  痛風の原因は動脈拡張物質ATP
痛風の原因は「尿酸結晶による関節炎」と通常は説明されていますが、誤った説明です。

この説明では、痛風は足の親指の根元に多発するのですが、尿酸の結晶化が足の親指の根元に多発する理由が説明できません。もし尿酸結晶が原因ならば、体内どこにでも結晶ができ、足以外の脳や心臓冠動脈などに詰まり、命に関わる病を発症することもあるはずでありますが、痛風にこのような事例はありません。 尿酸はプリン体の代謝物ですが、プリン体は体内に沢山存在する重要な化合物です。DNA(遺伝子)はヌクレオチド(塩基・糖・リン酸の化合物)がたくさん繋がり、二重らせんを作っていますが、DNA中の塩基は半分がプリン体です。二重らせんを作る時、塩基が対になっていますが、人間の場合58億対の塩基が一つの細胞の中にあります。DNA中の塩基対の中には必ずプリン体が含まれますので、一つの細胞に58億個のプリン体があります。人体には、60~70兆個の細胞があるりますから、少なく見ても58億の60兆倍のプリン体があります。そのほか体内で大活躍しているATP(アデノシン5`−三リン酸)は、細胞増殖、遺伝情報の伝達やタンパク質の合成など、生命活動の最も重要な場面に不可欠な化合物です。このATPもプリン体です。そして、ATPは、血管を広げて血流を増加させる働きがあると同時に、強い痛みを発する物質です。 

このように、人体に、必要不可欠で、数えきれないほどあるプリン体ですが、不要になったプリン体は、分解され尿酸となり排泄されます。分解経路は、プリン体アデノシン→イノシン→ヒポキサンチン→キサンチン→尿酸 です。尿酸は水にほとんど溶けません。しかし、人体は、水に溶けない脂分であるコレステロールでもタンパク質にくるんで大量に血流で運搬するように人体に数えきれないほどあるプリン体の分解物である尿酸を、タンパク質にくるんで血流で運搬するのは、お手のものと思われます。誤った痛風原因説明の様に、血液で運搬中にタンパク質のおくるみが剥がれて結晶化するなど考えられません。 

以上の状況から導き出されるのが、以下の正しい痛風の原因説明です。

 

[正しい痛風の原因説明

足指は血液が滞留しやすい場所です。足指に血液が滞留した時に、滞留を改善する為に足指の動脈内皮細胞からATPが分泌されます。ATPは血行改善と同時に強い痛みを発する物質ですから、痛風患部に血行改善による発赤と痛みを発するのが痛風です。ATPは役目を終えると分解され尿酸になり腎臓から排泄されます。 

これが、痛風を発症すると、血中の尿酸濃度が高くなり患部が痛くなる原因です。痛風患者が男性に多いのは、男性は筋肉量が多く、足指筋肉の血液必要量も多いため、血液滞留が起こりやすい為と思われます。 以上の正しい痛風の原因説明によれば、足指運動による血行促進が痛風を無くす事は明らかでます 

 
 
3-9  水虫の原因は静脈拡張物質NO
「水虫は真菌の感染による」とするのが現在の水虫の原因の説明です。しかし、以下の理由によりこの説明は誤った原因の説明と考えられます。
1.水虫は真菌の感染によるとされていますが、生物の遺伝子まで解き明かす現在に至っても、原因の真菌が特定されていない。
2.通常の真菌は菌糸があるのですが、今まで自分の水虫を見る限り、菌糸は見られない。
3.軟膏の水虫薬(抗真菌薬)を塗布しても治らない。
4.患部に液体の水虫薬(抗真菌薬)を塗布したとき、余計に症状が悪化した経験がある。
   (液剤の気化熱で皮膚が乾燥したものと思われる。)
5.日本では大正7年(1918年)に東京大学皮膚科教授の太田正雄博士が、原因菌である「白癬菌」を分離培養したのが始まりと聞いたので、太田正雄博士の全集にざっと目を通したが、改めて水虫を研究した報告はみつからなかった。また、伊東にある太田正雄博士の博物館にも足を運んだが、水虫が真菌に起因するとの確証は得られなかった。
 
[正しい水虫の原因説明]
 
水虫の原因は、血液が足指に滞留した時に血流を改善させるため、足指の静脈内皮から一酸化窒素(NO)が分泌される。NOには血管を拡張して血液の流れを円滑にする作用がある。NOは、気体であり血管を広げた後、血管・皮膚を通過して外気に出る。また、温度が上がると反応性も高くなり、通過する皮膚を損傷する。これが、水虫である。
この正しい水虫の原因説明によれば、足指運動による足指の血行を促進が水虫を無くす事は明らかです。
 
 
3-10  その他
足の痙攣やこむら返り(65歳以上で50%の人に認められる。)「夜間有痛性筋痙攣」は、足の血行不良がその一因であると推測できます。血行改善の足指運動はその改善に効果があります。
 
不眠症の一因に高血圧があります。血圧が高くなると、脳も興奮して覚醒状態になり不眠症となります。したがって足指運動で血圧が低下すれば、興奮もおさまり不眠症も改善します。
 
腎臓には、人体の血液の20%が流れています。これは、心臓(冠動脈)と脳の合計血液量と同じです。もし足にできた血栓が大動脈に流れた場合は心臓や脳と同程度の血栓が腎臓にも流れ込んでいると考えられます。これが腎臓疾患の原因の一つになりますので、足指運動で血栓を消滅させれば、腎臓の疾患も無くなります。その他、肝臓や筋肉にも多くの血液が流れていますが、これらの臓器は再生能力が高いので、重大な疾患につながる可能性は低いと思われます。
 
足の悪臭は、水虫の原因の一酸化窒素(NO)が足指の表面で空気に触れたときに二酸化窒素(NO2)になるのが原因です。足指運動で血流を改善すれば、足の臭いはおのずと消えます。
 
散歩、足指運動や腿上げ運動はダイエット効果もあります。項目「3-7  高血圧、糖尿病及び脂質異常症」でも触れた通り、糖分を取りすぎたから血糖値があがるのではなく、生命維持のため必要があって、血糖値をあげているのです。脂肪を食べ過ぎたから、コレステロールが上がるのではなく、血流が円滑でない為、エネルギー蓄積が必要な状態になったので、脂肪をためているのです。このため、血流を円滑にすれば、ダイエットできるのです。血液を円滑に循環させる運動は、体内の必要なところに必要なエネルギーを配布することにより、無駄な糖分や脂肪が無くなり、均整のとれた体型になります。
 
 
4 脳梗塞や心筋梗塞メカニズムから分かる事 
4- 1 血圧薬は、脳梗塞や心筋梗塞を無くさない

「薬事ハンドブック2009」(じほう社刊)に、高血圧の薬が、脳梗塞や心筋梗塞を減らさないという臨床試験の報告がありましたので、以下着色部に引用します。引用文のテルミサルタン及びイルべサルタンは、よく使われている血圧薬です。プラセボとは薬効の無い試験用の模擬薬で、投与されても小麦粉を飲んでいるようなものです。

 2008年8月の欧州心臓病学会で報告された大規模臨床試験(TRANSCEND)の結果

血圧薬テルミサルタン投与群の「複合心血管異常」の発生率は、プラセボ投与群よりも8%減少したものの、統計学的には有意差が認められなかった 

2008年11月の米国心臓協会で報告された大規模臨床試験(I-PRESERVE)の結果

血圧薬イルベサルタン投与群2067人、プラゼボ投与群2061人について「総死亡、心不全などによる入院」はイルベサルタン投与群742人、プラゼボ投与群763人で、統計学的には有意差が認められなかった。 

2008年5月の欧州脳卒中学会で報告された大規模臨床試験(ProFESS)の結果

血圧薬テルミサルタン投与群10146人とプラセボ投与群10186人(脳卒中発症後10日以内の患者を40%含む)で比較した。血圧は総じてテルミサルタン投与群で低いが、「脳卒中再発」率に両群間で有意差はなかった。また、「脳卒中、心筋梗塞、血管系死亡または心不全発症、及び糖尿病新規発症」もテルミサルタン投与群で減少傾向を認めるが、統計学的には有意差があるとは言えない程度であった。

 

高血圧薬とプラセボで効果に差を認めないとは驚きですが、前項目で見た通り、脳梗塞や心筋梗塞の原因は末梢から流れついた血栓であることから、この臨床試験結果は事です。

実は、高血圧は病気ではありません。脳梗塞や心筋梗塞で命を落とす事はあっても、高血圧で命を落とす事はありません。血液が血管を押す力を血圧と言いますが、圧力とは単位面積にかかる力です。このため、高血圧により、面積の大きい大動脈などには大きな力がかかり、大動脈解離など命に関わる病気が発生しますが、脳血管や心臓冠動脈などの細い(面積の小さい)血管には、ほとんど力がかかりません。脳血管や心臓冠動脈などが破損するのは、他から流れてきた血栓が詰まるからです。血栓が詰まると、周囲の組織が酸欠になると同時に、自己治癒力による血栓溶解のために血管内に分泌される利尿ホルモン、t-PAやNOなどの物質が、血管を損傷します。上の臨床試験の血圧を下げる薬は、血圧をあげるシグナルを遮断するもので、血栓を溶解し、血行を改善する作用は有りません。このことから、大規模臨床試験の結果の通り、血圧の薬が脳卒中などを減らさない事が理解できます。

血圧が高くなるのは、体内のどこかに血流が円滑でないところがあるから血圧を高めて血流を改善しようという自己治癒力です。従って、血流を改善しない限り、真の血圧改善にはなりません。真の血圧改善のために「足指運動などで血流改善する」ことをお勧めします。血流が改善すると、血管中の血栓が無くなり、血栓が脳や心臓の血管をふさぐ脳梗塞や心筋梗塞も無くなります。ただし、高血圧薬をすでに服用中の方は医師とよく相談してください。

4-2 階段を急いで降りる時は、突然死に注意を!
階段を急いで降りる時は、血栓を沈殿槽(心臓)から浮上させ、脳梗塞や心筋梗塞を発症させる危険があります。以下に紹介する「脳梗塞を治す本」(堀居昭著、マキノ出版)にある1回目の脳梗塞発症の状況が事例の一つです。以下着色部に該当する箇所を引用します。
「仕事が一段落ついた午後2に過ぎ、現金を引き出そうと、1階の体育館わきにあるATM(現金自動預け払い機)に向かいました。
 キャッシュカードを入れ、金額を指定し、現金を引き出しました。さらに、別の口座に振り込むために送金をしました。ここまではいつもと変わりません。暗証番号も金額もしっかり記憶していました。
 しかし、通帳を取ろうとした瞬間、右手がもつれてつかむことが出来ないのです。」
 
上記の通り、右手がもつれたことが、脳梗塞です。2階の研究室から1階に行ってATM操作をしている時、発症しました。著者は、元陸上選手だったので、きっと小走りで慣れた階段を下ったのでしょう。小走りで階段を下ると、沈殿槽(心臓)の下にあった血栓が、上に浮き上がり、大動脈から脳に至って、脳梗塞になります。
 
4−3脳梗塞・心筋梗塞は、寝ている時に起きやすい
4−3−1就寝中の明け方に多い
公益財団法人日本心臓財団のホームページに、「平成6年度の厚生省の突然死に関する研究では、就寝中がもっとも多く、次いで入浴中、休養・休憩中、排便中となっています。また、突然死の原因でもっとも多い心筋梗塞発作は朝方にピークがあることが知られています。」と記載されています。
そして、同ホームページに載っていた発生比率は以下「表―6」の通りです。
 
「表―6」心筋梗塞発作の発生比率 
死亡前の生活活動
発生比率(%)
就寝
33
入浴
9
休息、休憩
7
排便
5
歩行、階段昇降
4
家事、身支度
3
食事
3
作業、労働
3
その他
33
合計
100
  
就寝中に突然死が多いことは、以下のように考えられます。
就寝により横たわると、足に出来た血栓が、血流に乗って上半身に流れやすくなります。血栓の浄化槽である心臓も横たわり、血栓を下に沈ませる機能が無くなりますから、血栓も心臓から冠動脈や脳血管へ流れ易くなります。そして、肺で2次的に血栓が作られる時間を考慮すると、冠動脈や脳に到達するのが朝方になる可能性が高いので、朝方突然死が多くなると考えられます。
 
4-3-2 横になって脳梗塞が発症した事例
「脳梗塞を治す本」(堀居昭著、マキノ出版)は、運動生理学者の著者が脳梗塞を2度発症した後、通常の生活を取り戻した様子を書いた本です。著者のリハビリ等の努力には感服いたします。その本から2度目の脳梗塞の状況を以下着色部に引用します。
 
22日の土曜日の夜は大好きなクイズ番組を久しぶりに見ようと、テレビの前に陣取っていました。出来るだけ脳へ、たくさんの血液が行くようにイスの上に両足を乗せ、頭を下げてテレビを見るように自分なりに工夫したつもりです。存分に番組を楽しんだあと、そろそろ年賀状の宛名書きを再開しようと思い、テーブルに向かいました。
 そして、午後十時半ごろ宛名書きのためパソコンのキーボードをたたいていた時です。右後頭部をガーンとハンマーで殴られたかのような衝撃を受けました。気がつくとメガネが1−2メートル先に吹き飛んでいます。同時に耐え難い吐き気を覚え胃の中の者がすべて出るまで嘔吐を続けました。
 
足を高い位置にして横になったため、血栓が静脈から肺に到達し、肺で2次的に血栓ができて、心臓の血栓溶解機能も働かず脳に至り脳梗塞を起こしたに違いありません。
 
 
4-4 エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群は、前項「3 脳梗塞や心筋梗塞のメカニズム」の通り、飛行機着陸時・災害などによる車泊避難時・車長時間運転時などに、突然発症します。最近たくさん報告されている高齢者の運転ミスによる交通事故には、エコノミークラス症候群が引き起こした事故が多いと思われます。
原因の細部や防止方法などは「下記2-2」の表題をご覧ください。
 
 
 
4-5  サッカー選手に脳梗塞や心筋梗塞が多い
 
有名スポーツ選手の突然死の事例をネットで調べて以下の表にまとめました。
sudden death of soccer player
上表を見ると、サッカー選手に突然死の例が多いことがわかります。脳梗塞や心筋梗塞のメカニズムが正しく理解されていないので、死因の特定は簡単ではなく時間をかけて調べた結果、先天的に心臓に疾患を持っていたと結論づける例が多く見られます。
サッカーでは、激しくピッチを走り回ると同時に、足を強く振りキックしますので、他のスポーツよりも足への負担が大きく、血液が足に集まり血栓を作りやすいと考えられます。ヘディングの高いジャンプから着地した時や激しい競り合いで前のめりに倒れた時など、心臓にあった血栓が冠動脈や脳血管に到達し、血管を詰まらせます。ハルケ選手はホテルで亡くなっていますので、ベッドで横になった時に心臓の血栓が冠動脈に流れたと思われます。
 
サッカーの試合や練習が終わったあと、通常の整理体操でほとんどの血液滞留は解消しますが、足指は靴に覆われて動くことがないので滞留が残り血栓が作られると考えられます
 
サッカーの練習や試合が終わったあと、スパイクを脱いで、足指運動をして血流を正常に戻すことが、突然死を無くします。ハーフタイムや延長戦の前などに、サッカーのピッチなどで横になることを禁止するマナールールを作ることも、突然死防止に効果があると思われます。
 
 
4-6 陸上選手も、足の障害や脳梗塞・心筋梗塞等が多い
 
前述の「脳梗塞を治す本」(堀居昭著、マキノ出版)の第1回目の脳梗塞直前の生活の状況を以下着色部に引用します。
「私自身も、陸上競技に始まり、ジョギングやスキーなど、若い頃から変わらず、からだを動かすことを常としてきました。還暦を過ぎても、それは変わりません。好きな研究の合間を縫って、週に2〜3日は、学生たちと共に大学のグラウンドを走ることを日課としていました。40歳からはテニスも始め、毎週日曜には、妻と連れ立って最寄りのテニスコートに出かけ、仲間とテニスに興じ、それを翌週の仕事の活力としていました。(中略)ところがそんな私に、思いも寄らぬ病魔が襲いかかりました。脳梗塞を発症したのです。2001年12月7日、64歳のときです。」
 
足を激しく使用する陸上競技や球技は、多くの血液が足に集まります。この血液を適切な方法で循環させないと、足に血液が滞留(うっ血)して血栓が出来、最悪の場合は突然死に至ります。このうっ血を解消するのに足指運動は最適です。
 
先日、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致プレゼンテーションの佐藤真海さんのスピーチは、日本中そして世界中に感動を与えました。私も感動をいただいた一人です。そして、彼女は中学・高校と陸上競技に熱中し、卒業後チアリーディングに取り組んでいるときに、腫瘍が原因で足を切断したと聞きました。この困難な状況に負けず、すばらしい人生を切り開いている佐藤真海さんに、改めて拍手を送りたいと思います。
佐藤真海さんの腫瘍についても、陸上競技の後、足指運動などで、足のうっ血を治しておけば、足の切断は避けられたかもしれないとの思いがつのります。
激しい運動をしたあとは、足指まで丁寧に整理運動をして、血液を滞留させないことが、突然死や足の障害を防ぐ最も優れた方法と考えられます。
 
4−7  脳梗塞・心筋梗塞防止方法のまとめ
 
脳梗塞・心筋梗塞は下半身にできた血栓が、心臓や脳に至って発症すると考えられます。
足は常に体重を支え、歩いたり走ったり、非常に多くの仕事をしています。しかも、2足歩行のため、他のどの生物より、足にかかる負担は多くなります。足は心臓から一番遠いので、血液を送るのにも心臓に戻すのにも、大きなエネルギーが必要であることが容易に想像できます。足の中でも特に足の指は、血液循環が円滑でなくなる可能性の高い器官です。
このホームページの中で紹介した事例によれば、40〜60歳台の働き盛りの人が、心筋梗塞や脳梗塞に見舞われる場合、モーレツに働いて疲れが蓄積した時に発症しています。疲れがたまると、利尿ホルモン・心臓ホルモンの分泌が不十分になり、血栓溶解昨日のある心臓で溶解されるべき血栓が脳や冠動脈に流れて心筋梗塞や脳梗塞を起こします。疲労が蓄積したり、胸に痛みが出たりした時は、階段や坂を駆け下りないこと、飛行機に搭乗しないことなどの注意が必要です。
 以上通り脳梗塞や心筋梗塞を無くすのに、散歩、足指・足首運動および腿上げ運動で血流を円滑にする事及び血栓溶解ホルモン分泌を妨げないように疲労を溜めない事が大事であり、血圧が血液滞留のよい指標であることも理解していただけたと思います。
5.謝辞
長い間このホームページにお付き合いいただいてありがとうございました。駄文で読みにくいこともお詫びします。水虫対策で始めた足指運動が、高血圧の治療から、突然死の問題に発展し、最後は血液循環の異常によって起こる病気全体を無くすような結論になって自分自身驚いています。結論に至るデータも理論も素人風で、説得力に乏しいものではありますが、足指を動かし、腿上げ運動により血液を循環させることは、健康促進に良い事だろうと思って、自分も運動を実行してきました。皆さんの健康推進の参考になれば幸いであります。
6.改定経歴
2012.11.02 スタート
2012.12.28 項目1及び2 表記を整理した。(内容に大きな変更はない。)
項目3−2−2「ある名医の提言」を追加し、以下項目番号を繰り下げた。
項目3−2−5 スポーツ選手の突然死の状況を整理・加筆した。
項目3−2−8「人体の血栓移動防止機構」を追加し、前後の項目番号を
調整した。
項目5−1に少し加筆した。
2013.06.09 冒頭にブログに関する注意を追記した。
項目1及び2 突然死防止に「疲れをためないこと、及び飛行機の搭乗など
の注意」を追記した。高血圧治療に「散歩などの実施」を追記した。
項目3−2−8のタイトルを「心臓は、血栓の沈殿・溶解槽」に変更した。
項目3−2−9「高層ビルのエレベータとロングフライト血栓症」を追加し、以下の項目番号を調整した。
 2013.06.26 本文の最後にカウンターを設置した。
 2013.08.07        項目2−3一日3回足指運動をすることを第3段階とした。
       項目2−4 サラリーマンの注意を追記した。
項目2−5 痛風治療及び足の臭い改善を追記した。
項目3 記述内容に変更はないが、全面的に整理した。
E-セオリーの表現を用いた。
項目4 通風の理論に関する項目を追加し、以下項目番号を繰り下げた。
項目5 血圧低下データを追加した。
項目7 足の悪臭は二酸化窒素が原因であることを追記した。
 2013.10.18 標題及び項目2に「糖尿病及び脂質異常症」を追記した。
項目2−3に 手指の運動について追記した。
項目3−2−5を
「3−2−5階段や高層ビルのエレベータで降る時は、突然死に注意!」及び
「3−2−6ロングフライト血栓症(旧エコノミークラス症候群)はランディングシンドローム(着陸時症候群)」
の2つの項目に分け、以下項目番号を調整した。ただし、内容に変更は無い。 
項目3−2−7の項目名を「サッカー後の足指運動が、突然死を防ぐ」に変更した。
「項目3−2−8足指運動が、陸上選手の足の障害や突然死を防ぐ」を挿入し、以下項目番号を調整した。 
      項目5.に「糖尿病及び脂質異常症」を追記した。
      項目「5−1高血圧、糖尿病及び脂質異常症の発症機構」、
「5−2血圧低下のデータ」及び
「5−3血糖値と脂質の血中濃度のデータ」を起項した。
  2013.12.5 英語版をスタートした
2013.12.9 項目3−2−9の項目名を変更した。新名称は「胸の痛みは、肺からの血栓注意警報」
2014.1.30 目次と本文のリンクを設定した。
2014.2.6 本文から目次に戻るリンクを設定した。表紙を変更した。 
2014.9.5 ブログに関するコメントを本ページから表紙に移した。
2015.4.29 読みやすく、文字サイズを大きくした。
2015.5.31 足指運動で、酒酔いが早まる可能性があることを、注意事項に追加した。
2015.9.13  3−2−6「ロングフライト血栓症」(旧エコノミークラス症候群)・・・の項目に、機内着席時の注意を追記した。
         この追記は、夏の旅行の際、飛行機内での状況観察により、導いたものである。
2015.9.23 一部の文字化けを修正した。
2016.7.18  「項目2.突然死を防ぎ・・・」の内容表現を改善した。
2016.7.29   項目2-1冒頭の全身運動の例示に、ラジオ体操を追記した。
2016.10.13 項目「3-2-3-1心臓は血栓の沈殿槽」に、浄化槽と心臓の画像を追加し、説明を加えた。
2016.10.27 項目「4.痛風について」の表現を全面改定した。
2016.12.6  「突然死」の表現を「脳梗塞・心筋梗塞」に改めた
2016.12.14 項目「1まえがき」に糖尿病性腎症なども防止することも追記した。項目「2-1・・・治す方法」運動を一覧表にした。
2016.12.21 項目「2-1・・・治す方法」の一覧表を画像にした。表題の「足指運動・・・」を「運動・・・」に改めた。
2017.1.12  表題を「運動・・・」から「足指の運動・・・」に改めた。
2017.1.18  血圧低下のデータを改めた。
2017.2.22 項目「2-1・・・治す方法」に静脈の画像を挿入し、若干表現を改善した。
2017.3.8     項目「2-2 足指運動の注意事項」に風呂での運動が好ましくないことを記載した。
2017.3.28 表題の表現を「治す」から「無くす」に変更した。
2017.4.21 項目「3-2-6ロング・・」別ページ表題4をリンクした。
2017.5.10 項目「3-2-1」の血流量に関する表のデータを改善し、画像化した。
2017.6.14   項目「3-2-1」に最近20年間(5年毎)の脳血管疾患と急性心筋梗塞の死亡率の比の表を挿入した。
2017.11.23   項目「2-2 血圧薬は脳梗塞や心筋梗塞を無くさない」を挿入し、以下項目番号を修正した。
2018.4.18  改訂経歴をホームページの最後に移動した。
2018.7.5    経歴に調剤薬局退職を挿入した。
2019.1.4    項目「3-2-2」表-4を改善した。(内容変更無し)
2019.1.22    目次の表現を一部改善した。(内容変更無し)
2019.1.25    「1.まえがき」表現を一部改善した。全身の血管は繋がっていることを追記した。
2019.1.29    「2-1.足指運動が最重要」表現を一部改善した。(内容変更無し) 
2019.2.13    「2-2.血圧薬は脳梗塞や心筋梗塞をなくさない」に血圧(圧力)の説明を加えた
2019.2.15    「2-4.脳梗塞や心筋梗塞防止の補足」に運動後の足の充血の説明を加えた
2019.3.19    「2-5.水虫治療の補足」に風呂に入ることの注意を加えた
2019.3.24    「2-6.通風治療の補足」健康診断の関係を加えた
2019.3.27    「3-1.脳梗塞や心筋梗塞のメカニズム」心臓ホルモンの説明を加えた
2019.4.7    「3-2-1.脳及び心臓への血流量と突然死の比は一致する」比の一致(1:3)を追記した。
2019.5.2    「3-2-3-1.心臓は血栓の沈殿槽」の表現を整理した。経歴フォントを12ポイントにした。
2019.5.8    「3-2-3-2.心臓は血栓の溶解槽」の表現を整理した。
2019.5.12    「3-2-3-2.(2)利尿ホルモン」の表現を整理した。
2019.5.16    「3-2-4.就寝中の明け方に多い、横になって脳梗塞が発症した事例」の表現を整理した。
2019.5.29    「3-2-5.階段や高層ビルのエレベータで降りるときは、突然死に注意を!」の表現を整理した。
2019.6.3    「3-2-6.エコノミークラス症候群」に高齢者の運転ミスも同じ原因のものがあると追記した。
2019.6.8〜25    「3-2-7.〜3-2-10の表現を整理した。
2019.7.7   運動の種類を散歩、足指運動、腿上げ運動の3種類とした。全体を、血流を改善する運動、脳梗塞や心筋梗塞等のメカニズム、メカニズムの状況証拠の3区分に改めた。脳梗塞や心筋梗塞等に腰痛や夜間頻尿なども含めた。以上内容で全面書き換えした。
2019.7.18  目次の文字について、重要度に合わせて大きさを変えた。
2019.7.22 「項目2」の血流改善のための運動の表を微修正した。
2019.7.31 冒頭に「病気を無くすホームページ 表題2」の文字を入れた。
2020.3.15 「 2-3-2腿上げ運動の注意事項」の項目を追記した。
2020.5.13  「1まえがき」を「1運動が血流を改善する」に変更した他、「2血流改善のための運動」に足首運動を加え、2018〜2020.3の自分の血圧と運動のデータを載せ全面的に内容整理した。
2020.6.2  項目2-4の3月の血圧データを5月のデータに差し替えた。
2020.7.9 項目3−8、3−9の表題を変更した(表題にATP,NOを入れた)
2020.7.11 項目3-1 表題に「血栓を取り除く」の字句を入れた
2020.10.17 項目3-1浄水場の図に人体と対比するコメントを入れた
2020.10.24 項目3-8 痛風の誤字を修正した
2020.11.3  項目4-1 イルべサルタン、テルミサルタンが血圧薬である事を追記した。
2021.1.26  項目2-3 字句を修正した。
2021.2.15 項目3-1  心臓の画像に肺も加えた。
2021.4.27  項目1  静脈の図に説明を加えた。
2021.2.15 項目3-5  表現を改めた。(データは変更なし)
2021.6.13〜7.4   全文の表現を改めた。(データ及び結論は変更なし)
2022.3.11〜5.5   項目1〜4-2について全文の表現を改めた。(データ及び結論は変更なし)
2022.5.7  項目4-3以降が欠落していたので復活した。欠落の原因は不明。
2022.5.9〜5.24   項目4-3以降について全文の表現を改めた。(データ及び結論は変更なし)
以上 
 
 
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